【無料】子どもの感覚過敏・鈍麻セルフチェックツール(保護者向け)

博士帽をかぶったあざらし先輩が寄り添い、緑のパーカーの子あざらしが耳を気にしている様子を描いた水彩風イラスト

お子さんの「音を怖がる」「特定の服しか着ない」「偏食がひどい」——そんな様子が気になったことはありませんか?

このチェックツールは、DSM-5の感覚に関する基準をもとに、お子さまの感覚の特性を「聴覚」「視覚」「触覚」「嗅覚・味覚」「前庭覚」「固有覚」の6つの領域から確認できるセルフチェックです。年齢帯に合わせた42の質問に回答することで、お子さまの感覚特性を視覚的に把握できます。

※ このツールは医療診断ではありません。 結果はあくまで「気づきのきっかけ」としてご活用ください。気になる傾向が見られた場合は、専門家への相談をおすすめします。回答データはお使いのブラウザ内だけで処理され、外部に送信されることはありません。

このツールを作った背景

なぜ、このツールを作ったのか

はじめまして、「あざらし先輩」です。30代後半の会社員で、発達支援を経験している子どもの父親です。

うちの子が「音に敏感かもしれない」と気づいたのは、掃除機をかけるたびに泣いて逃げていた頃でした。最初は「怖がりなだけかな」と思っていましたが、服のタグを嫌がる、特定の食感のものを絶対に食べない、人混みに行くとぐったりする——そうした「点」がつながって、「これは感覚の問題かもしれない」と考えるようになりました。

ネットで調べてみても、「感覚過敏」に関するチェックリストはほとんど見つかりませんでした。ADHDやASDのチェックリストはたくさんあるのに、感覚の特性に特化したものはごくわずか。しかも、あったとしても「聴覚」「視覚」のような領域別に整理されたものは見当たりませんでした。

実際に作業療法士(OT)の先生に相談して初めて知ったのが、感覚には「過敏」だけでなく「鈍麻(鈍い)」や「探求(刺激を求める)」という方向性もあるということ。うちの子も、音には敏感なのに、ぶつけても痛がらない——一見矛盾するような特性が、感覚処理の仕組みで説明がつくとわかったときは、本当に腑に落ちました。

このツールは、そんな経験をもとに、「感覚の特性を6つの領域で整理できるもの」として作りました。DSM-5の基準を参考に、幼児・小学校低学年・高学年〜中学生それぞれの生活場面に合った質問を用意しています。

「過敏」だけでなく「鈍麻」「感覚探求」も含めた幅広い特性をチェックできるようにしたのは、感覚の問題は一方向ではないからです。「うちの子の感覚、ちょっと独特かも?」と感じている方の、理解の第一歩になれば嬉しいです。


感覚特性の6領域について

このツールでチェックする6つの領域について、簡単に説明します。

聴覚(音への感受性)
大きな音や特定の周波数の音に対する反応を見ます。掃除機の音で泣く、教室のざわつきで集中できないなど、音環境が日常生活に影響するケースがあります。

視覚(光・視覚情報への感受性)
明るい光、情報量の多い空間、画面の刺激などへの反応を見ます。蛍光灯がつらい、ごちゃごちゃした場所が苦手などが該当します。

触覚(肌触り・接触への感受性)
衣類の素材、他者との接触、温度変化などへの反応を見ます。タグを嫌がる、砂遊びが苦手、急に触れられると怒るなどが該当します。

嗅覚・味覚(匂い・味・食感への感受性)
特定の匂いや味、食感への反応を見ます。極端な偏食、特定の匂いで気分が悪くなるなどが該当します。偏食は「わがまま」ではなく、感覚の特性が原因であることが少なくありません。

前庭覚(揺れ・バランスの感覚)
ブランコや乗り物、高い場所への反応を見ます。乗り物酔いが激しい、高所を極端に怖がる、逆に揺れを激しく求める——いずれも前庭覚の処理の特性が関係しています。

固有覚(力加減・姿勢の感覚)
体の動かし方、力のコントロール、姿勢保持に関する特性を見ます。力加減ができない、姿勢が崩れやすい、痛みに気づきにくいなどが該当します。「乱暴」「だらしない」と見られがちですが、感覚処理の特性です。


相談先ガイド

結果が気になったら

チェック結果を見て不安になった方も、焦る必要はありません。まずは相談しやすい場所から、一歩ずつ進めていきましょう。保護者だけで相談できる窓口も多いので、お子さんを連れて行かなくても大丈夫です。

まずは気軽に相談できる場所

市区町村の保健センター・子育て支援センター
無料で相談できます。電話でも対応してもらえるので、「子どもの感覚面で少し気になることがある」とだけ伝えればOKです。

保育園・幼稚園・学校の先生
園や学校での様子は、家庭では見えない部分です。担任の先生に「家ではこういう様子があるんですが、園(学校)ではどうですか?」と聞いてみるだけでも、大きな手がかりになります。

専門的な相談をしたいとき

作業療法士(OT)・感覚統合療法
感覚の処理や統合に特化した専門家です。感覚特性への具体的な対応策を一緒に考えてくれます。お住まいの地域の児童発達支援センターや療育施設を通じてつながることができます。

児童発達支援センター
各自治体に設置されている専門の相談窓口です。発達検査の相談や、療育についての情報提供を受けることができます。「お住まいの市区町村名+児童発達支援センター」で検索してみてください。

かかりつけの小児科
普段の診察のついでに「感覚面で少し気になることがある」と伝えてみるのも一つの方法です。必要に応じて、専門の医療機関を紹介してもらえます。

専門的な診断・支援が必要なとき

児童精神科・発達外来
感覚特性はASDの診断基準の一部でもあります。総合的な発達評価が必要な場合はこちらです。予約が数ヶ月待ちのことも多いので、「もしかしたら」と思った段階で予約を入れておくのも賢い方法です。

療育施設(児童発達支援・放課後等デイサービス)
感覚統合療法を提供している施設もあります。診断が確定していなくても利用できるケースがあります。受給者証を取得すると利用料の自己負担が1割になる制度もあります。


お子さまの特性をもっと知りたい方


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