ADHD幼児の多動はなぜ?落ち着きがない理由を父親の体験から解説

発達特性を知る

はじめまして、あざらし先輩です。ADHD/ASDと診断された5歳の子を育てる父親として、専門医への相談や知能検査、週3回の療育通所を経験してきました。この記事では、その体験をもとに、子どもが落ち着きなく動き続ける理由を親目線でわかりやすくお伝えします。

我が家の子どもも、まさにそうでした。小さいころから常に動いていて、歩くより走ることのほうが多く、じっとしているのが苦手。気になるものを見つけるとすぐ反応し、外では手をつなぐのも苦手でした。保育園でも「すぐ動き出す」「落ち着きがない」と言われることがあり、心配が大きくなっていきました。その後、専門医への相談や知能検査、療育などを経て、わが子はADHD/ASDと診断されました。

この記事では、ADHDの子どもが「ずっと動く」「落ち着きがない」と見える理由を、親の立場からわかりやすくまとめます。あわせて、我が家で感じたこと、親として知っておいてよかったこと、日常で少し楽になる考え方もお伝えします。

この記事でわかること
・ADHD幼児がずっと動く理由
・落ち着きがないように見える背景
・我が家で実際にあった様子
・親が知っておくと少し楽になる考え方

ADHD幼児の多動とは?

ADHDの子どもによく見られる特徴のひとつに、「多動性」や「衝動性」があります。多動というと、ただ元気がいいだけのように聞こえるかもしれませんが、実際には「じっとしていようと思っても難しい」「気になるものにすぐ反応してしまう」「思うより先に体が動いてしまう」といった形で現れることがあります。

もちろん、元気な幼児はたくさんいますし、よく動くこと自体がすべてADHDというわけではありません。ただ、日常生活の中で困りごとが多く、本人や家族がしんどさを感じている場合は、特性としての多動を考えるきっかけになることがあります。

ADHDの子どもがずっと動く理由

ADHDの子どもがずっと動いているのは、親のしつけや本人の性格だけで説明できるものではありません。親目線でわかりやすく言うと、主に3つの理由があると感じています。

思うより先に体が動いてしまう

ADHDの子どもは、「今は待とう」「今は動かないでおこう」といったブレーキをかけるのが苦手なことがあります。気になるものを見つけたとき、何かを思いついたとき、頭で考えるより先に体が動いてしまうのです。

たとえば、外を歩いていて気になるものを見つけた瞬間に走っていく、座っていても音や人の動きが気になるとすぐ立ち上がる、といった行動です。親からすると急に見えるのですが、本人の中では自然な流れで動いていることも少なくありません。

動いているほうが落ち着くことがある

意外かもしれませんが、ADHDの子どもの中には、じっとしているよりも少し動いているほうが落ち着く子もいます。足を動かす、体を揺らす、歩き回る、走る。そうした動きが、本人なりの調整になっていることがあります。

大人でも緊張したときに貧乏ゆすりをしたり、無意識に手を動かしたりすることがありますよね。子どもの場合は、その動きがもっと大きく表れやすいのだと思います。つまり、「落ち着きがない」というより、「落ち着くために動いている」面もあるのです。

気になるものへの反応が強い

ADHDの子どもは、周囲の刺激に反応しやすい傾向があります。看板、車、虫、音、人の動き、光るものなど、いろいろなものが目に入りやすく、それに強く気を取られることがあります。

我が家でも、外を歩いていると本当にさまざまなものに反応していました。親としては「前を向いて歩いてほしい」「手をつないでほしい」と思うのですが、本人の中では次々に気になるものが現れていて、それに反応せずにはいられないのだと思います。

我が家の体験談

我が家の子どもは、小さいころから本当によく動く子でした。とにかく常に動いていて、歩くより走るほうが自然という感じでした。買い物に行っても、その場でじっと待つのは苦手。気になるものを見つけると、さっとそちらへ行ってしまうことが多く、親としてはいつも気を張っていました。

外では手をつなぐのが苦手で、こちらがつなごうとしても嫌がることがありました。道路や人の多い場所では危ない場面もあるので、親としてはかなり不安でした。何度も声をかけたり、追いかけたりして、正直かなり疲れました。「うちの子だけこんなに大変なのかな」と感じたことも何度もあります。

また、少し偏食もあり、食事の場面でも気になることがありました。偏食そのものがADHDだけで説明できるわけではありませんが、特性のある子どもは感覚の敏感さやこだわりの強さが食事に出ることもあります。動きの多さだけでなく、日常のさまざまな場面で「育てにくさ」を感じやすかったように思います。

保育園でも、「すぐ動き出す」「落ち着きがない」と言われることがありました。もちろん先生方も責めるような言い方ではなかったのですが、親としてはやはり気になりましたし、「何かあるのかもしれない」と思うきっかけにもなりました。

診断を受けてわかったこと

専門医に相談し、知能検査などを受け、療育にもつながっていく中で、わが子はADHD/ASDと診断されました。診断を受けたとき、ショックがまったくなかったわけではありません。でも同時に、「やっぱりそうだったんだ」と思う部分もありました。そして何より、「育て方の問題ではなかった」とわかったことは、親としてとても大きかったです。

それまでは、「もっと厳しく言うべきなのか」「もっと言い聞かせれば変わるのか」と考えてしまうこともありました。でも、特性があるとわかってからは、叱って抑え込むより、環境を整えたり、伝え方を工夫したりすることのほうが大事だと少しずつ理解できるようになりました。

診断はゴールではありませんが、親が子どもを理解するための大きなきっかけにはなると思います。「なんでこんなに動くの?」という疑問が、「この子はこういう特性があるからなんだ」に変わるだけでも、見え方はかなり変わりました。

ADHDの子どもと向き合う親が知っておきたいこと

親のせいではない

まず一番お伝えしたいのは、子どもがずっと動くことを、すべて親のせいだと思わなくていいということです。もちろん、関わり方の工夫で楽になることはあります。でも、特性による部分が大きい場合、しつけだけでどうにかしようとすると、親も子どももしんどくなりやすいです。

「困った子」ではなく「困っている子」と考える

よく動く、じっとしていられない、すぐ反応する。そういう行動だけを見ると、「困った子」と感じてしまうことがあります。でも実際には、本人も自分をうまくコントロールできずに困っていることがあります。そう思えるようになると、親の声かけや受け止め方も少し変わってくる気がします。

工夫で少しずつ楽になることもある

特性そのものがすぐ消えるわけではありませんが、環境や声かけの工夫で親子ともに少し楽になることはあります。たとえば、長く待たせる場面を減らす、事前に「次は何をするか」を伝える、外では危険なポイントを先に共有する、短くわかりやすく声をかける、しっかり動ける時間を作る。こうした小さな工夫の積み重ねで、日常は少し変わっていきます。

ひとりで抱え込まない

もし「うちの子、ずっと動いていて心配だな」と感じているなら、早めに相談することも大切だと思います。保育園の先生、自治体の相談窓口、小児科、発達外来など、相談先はいくつかあります。相談したからといって、すぐ何かが決まるわけではありません。でも、ひとりで悩み続けるより、ずっと楽になることがあります。

よくある疑問

ADHDの子どもはみんな多動ですか?

必ずしもそうではありません。ADHDの特性の出方には個人差があります。体を大きく動かす子もいれば、見た目には目立ちにくい形で困りごとが出る子もいます。

落ち着きがないのはしつけで改善できますか?

関わり方や環境の工夫で楽になる部分はありますが、特性そのものをしつけだけでなくすことは難しいです。だからこそ、叱ることだけに頼るのではなく、理解して整える視点が大事だと感じています。

手をつなぐのが苦手なのも関係ありますか?

子どもによって理由はさまざまですが、特性のある子どもの中には、感覚の敏感さや、気になるものへ意識が向きやすいことから、手をつなぐのを嫌がる子もいます。安全面が大切なので、無理に直そうとするより、場面ごとの工夫を考えるほうが現実的なことも多いです。

まとめ

ADHD幼児の多動や落ち着きのなさは、しつけや育て方だけで説明できるものではなく、特性による部分が大きいです。「なんでこんなに動くの?」という疑問が、「この子はこういう特性があるからなんだ」に変わるだけでも、子どもの見え方はかなり変わります。

もし「うちの子もそうかもしれない」と感じた方は、どうかひとりで抱え込まないでください。次の記事に、実際に私が「ADHDかもしれない」と思ったとき、最初に何をしたのかをまとめた記事もあわせて読んでみてください。

この記事を書いた人
あざらし先輩

30代後半・会社員パパ。ADHD/ASD特性を持つ5歳の子と奮闘中。専門医への相談・知能検査・週3の療育通所など、診断から支援まで経験してきた「ちょっと先を歩く先輩」として、同じ悩みを持つ親にリアルな情報を届けます。

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