「空気が読めない」ように見えるけど、本当にそうなのか考えてみた【父親の体験談】

初対面の相手に距離感なく話しかける子どもあざらしと、心配そうに見守る親あざらし 発達特性を知る

「嫌だって言ってるのに、なんで気づかないんだろう」

相手が嫌がっているのに関わり続けてしまう。初対面の人にもぐいぐい話しかける。保育園でのお友達との関係が心配で、正直今も不安になることがあります。

ただ、療育を続ける中で少しずつ見えてきたのは、「空気が読めない」という言葉では括りきれない、もっと細かい凸凹があるということでした。

この記事では、我が家で感じてきた社会性の困りごとと、特性として理解してきたことを、父親として正直に書いています。

私について

ADHD/ASDと診断された5歳の子どもを育てている父親です。専門医への相談、田中ビネー知能検査、週3回の民間療育への通所など、いろいろな経験をしてきました。このブログでは、専門家としてではなく、実際に迷いながら進んできた父親として書いています。

この記事でわかること

  • 「空気が読めない」と感じた具体的な場面、我が家の体験
  • 感情の読み取りに「得意・不得意」がある、という特性の細かさ
  • 療育で社会性を練習しながら変わってきたこと

我が家で感じた2つの場面

① 相手が嫌がっているのに気づかず関わり続ける

相手の子が「やめて」「嫌だ」と言葉で伝えても、その場の流れで関わり続けてしまうことがありました。悪意があるわけではないのは分かっているのですが、相手の子が傷ついていても本人は気づいていないように見えて、親としてフォローに追われる場面が続きました。

保育園の先生から「お友達との関わり方で気になることがある」と話をもらったこともあり、社会性については早い段階から心配していました。

② 初対面の人にも距離感なく話しかける

知らない人にも、まるで昔からの知り合いのように話しかけに行く。それ自体はかわいいとも言えるのですが、相手が戸惑っていても気づかずに話し続けてしまうことがあって、場の空気が止まることがありました。

「空気が読めない」は一括りにできない——感情読み取りの凸凹

療育を続ける中で気づいてきたのが、感情の読み取りには「得意なもの」と「苦手なもの」があるということです。

うちの子の場合、怒りの表情はすぐに察します。相手が本気で怒っていると、ちゃんと分かって引く。でも難しいのが、「笑顔」です。

相手が「嫌だ」と言いながらも笑っているとき——それが本当に楽しんでいる笑顔なのか、困って愛想笑いをしているのか、そこの区別がまだうまくできないようです。

つまり、「空気が読めない」のではなく、「笑顔の裏にある感情が読みにくい」という、もっと細かい困りごとがあったわけです。これは、「空気が読めない」という言葉だけでは見えてこなかったことでした。

子どもの行動の背景にある意味については、こちらの記事も参考になるかもしれません。

子どもの行動には意味がある?説明後に父親の見方が変わった話

うまくいかなかったこと

「相手が嫌がってるでしょ」と後から言い聞かせても、本人にはなかなかピンとこない様子でした。その場で気づけていないのに、後から説明しても難しいんだなと感じていました。

他の子が自然にできていることが、うちの子には難しい。そのギャップに、親として落ち込んだ時期もあります。

療育で社会性を練習しながら変わってきたこと

療育では、感情の読み取りや相手との関わり方を、繰り返し練習してもらっています。表情カードを使って「この顔はどんな気持ち?」と学んだり、やりとりの練習をしたり。

怒りの表情をすぐ読めるようになったのも、こういった積み重ねの結果だと思っています。笑顔の裏の感情はまだ難しいですが、少しずつ「読める感情」が増えてきているという手応えは感じています。

親あざらしと子どもあざらしが並んで一緒に練習しているやさしいシーン

今の考え方

「空気が読めない」という言葉は、ひとつの特性を指しているようで、実は色々な困りごとが混ざっています。うちの子の場合は、「怒りは読める、でも笑顔の裏が難しい」という、かなり細かい凸凹がありました。

社会性が心配という気持ちは、今も正直あります。でも、「一括りに苦手」ではなく「どこが難しいのかを細かく見る」方が、サポートの方向も見えやすくなると感じています。療育で少しずつ積み重ねながら、今日も一緒にやっています。

よくある質問

社会性の困りごとは改善しますか?

個人差がありますが、療育や経験の積み重ねで「読める感情」「対応できる場面」が増えていく子は多いようです。「完璧に読めるようになる」より「困る場面を少しずつ減らしていく」という方向で関わっています。

保育園・幼稚園でのお友達関係が心配です

我が家も同じ心配をしてきました。保育園の先生と連携して、気になる場面を共有してもらうようにしました。園との連携については、今後別の記事でも詳しく書いていく予定です。

療育ではどんな練習をしているのですか?

我が家の場合は、表情の読み取り練習ややりとりのロールプレイなどをしてもらっています。療育の選び方や内容については、こちらの記事も参考にどうぞ。

発達相談から療育につながるまでの流れ【父親の体験談】

まとめ

「空気が読めない」という言葉の裏に、「怒りは読める、でも笑顔の裏が難しい」という細かい凸凹がありました。一括りにしてしまうと、何をサポートすればいいかが見えにくくなる気がしています。

社会性の心配は今もゼロではありませんが、療育での積み重ねを信じながら、今日も一緒にやっています。同じように悩んでいる方の、少しでもヒントになればうれしいです。

この記事を書いた人
あざらし先輩

30代後半・会社員パパ。ADHD/ASD特性を持つ5歳の子と奮闘中。専門医への相談・知能検査・週3の療育通所など、診断から支援まで経験してきた「ちょっと先を歩く先輩」として、同じ悩みを持つ親にリアルな情報を届けます。

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