子どもの発達で受診を考えたら?相談先探しから説明を受けるまでを父親が解説

診断・相談・療育

子どもの発達が気になり始めると、次に迷うのが「受診するべきなのか」「するとしたら、どこに相談すればいいのか」だと思います。

わが家も、すぐに受診しようと決めていたわけではありませんでした。ただ、小学校入学前には今の子どもの状態をきちんと把握しておきたいと思うようになり、相談先や受診先を探し始めました。

私は、発達に特性のある5歳の子を育てている父親・あざらし先輩です。専門家ではありませんが、実際に迷いながら相談し、面談で説明を受けるまで進んできた立場から、今回は受診先を探してから説明を受けるまでの流れを体験ベースでまとめます。

2本目の記事では、子どもの発達が気になったときに最初に何をしたかを書きました。今回はその続きとして、「受診を考えたあと、実際にどう動いたのか」を中心に書いていきます。

落ち着きのなさや最初の違和感については、1本目2本目の記事もあわせて読むと流れがつかみやすいと思います。

この記事でわかること
・子どもの発達で受診を考えたきっかけ
・受診先を複数並行して探した理由
・予約が取りづらく、どこがいいかわからなかった実体験
・診断名よりも「子どもを理解したい」と思った気持ち
・面談で説明を受けるまでの流れ

子どもの発達で受診を考えたきっかけ

最初から病院に行こうと決めていたわけではなかった

わが家は、子どもの発達が少し気になり始めた時点で、すぐに病院へ行こうと決めていたわけではありませんでした。

1歳半ごろから違和感はあり、自治体の3歳児健診でも相談はしていましたが、その時点では「今すぐ受診しなければ」とまでは思っていなかったのが正直なところです。

ただ、子どもが成長していく中で、このまま何となくで進むよりも、小学校入学前には一度きちんと把握しておきたいという気持ちが強くなっていきました。

親として不安がまったくなかったわけではありません。でも、気持ちとして大きかったのは「怖いから知りたい」よりも、「この子をもっと理解したい」という感覚だったと思います。

小学校入学前に、今の状態を把握しておきたかった

受診を考える大きなきっかけになったのは、小学校入学前というタイミングでした。

園生活の中では何とか回っていても、学校に入ると環境が変わります。座って話を聞く時間が増えたり、集団のルールがよりはっきりしたりする中で、子どもがどんなことで困りやすいのかを、親としてもっと理解しておきたいと思うようになりました。

何かラベルをつけたいというより、この子の行動や反応にどんな意味があるのかを知りたい。その気持ちが、受診に向かう一番の理由だったように思います。

同じように、小学校入学前を意識し始めてから、我が家では家庭学習についても本気で調べ始めました。
「何から始めるか」を迷いながら考えたことは、こちらにまとめています。
ADHD/ASDの子どもの就学準備——家庭学習、何から始める?

受診先を探し始めて感じたこと

どこがいいのか、本当にわからなかった

いざ受診しようと思っても、最初にぶつかったのは「どこに行けばいいのかわからない」という壁でした。

発達の相談ができる場所といっても、病院、クリニック、自治体経由の相談先など、いろいろあります。親としては、どこならちゃんと話を聞いてもらえるのか、どこが子どもに合っているのか、最初は見当がつきませんでした。

ネットで調べても情報は多いようで少なく、結局どこが自分たちに合うのかまではわからない。受診を考え始めてすぐ、そんな難しさを感じました。

なお、お住まいの地域の発達相談窓口については、厚生労働省の発達障害に関する情報ページなども参考になります。

複数を並行して探したのは自然な流れだった

わが家は、受診先を一つに絞って探したというより、複数を並行して探していました。

今振り返ると、それは特別なことではなく自然な流れだったと思います。なぜなら、一つに絞れるほど情報がなく、しかも予約が取りづらかったからです。

もし一か所だけに絞って動いていたら、そこで進まなくなったときに止まってしまっていたかもしれません。そう考えると、並行して探したのは結果的によかったと思っています。

もちろん、当時は「これで合っているのかな」と迷いながらでした。けれど、動きながら考えるしかない時期もあるのだと今は思います。

予約の取りづらさにかなり戸惑った

予約が取りづらかったのも、かなり印象に残っています。

受診したいと思ったからといって、すぐ見てもらえるわけではありません。実際には、タイミングが合わなかったり、予約が埋まっていたり、思っていた以上に進みにくい場面がありました。

親としては「受診しよう」と決めるだけでもそれなりに気力がいります。そのうえで、予約が取れない、先に進まないとなると、気持ちが少し折れそうになることもありました。

でも、今振り返ると、この取りづらさはわが家だけの特別なことではなく、多くの家庭がぶつかりやすい壁だと思います。だからこそ、「すぐ決まらなくても普通」と思っておくことは大事だったと感じています。

受診までに時間がかかった理由

結果として、説明を受けるまでには1年半から2年ほどかかった

わが家の場合、相談や違和感に気づいてから、実際に面談で説明を受けるまでには1年半から2年ほどかかりました。

この期間だけを見ると、「遅かったのかな」と感じる方もいるかもしれません。でも、わが家としては、もともと最初からすぐ受診しようとしていたわけではなく、小学校入学前までに把握したいという考えの中で動いていたので、この流れになりました。

大事だったのは、完璧な時期を選ぶことより、必要だと思ったタイミングで動き始めたことでした。

焦るより、理解したい気持ちが大きかった

受診を考えるとき、「不安でいっぱいだったのでは」と思われるかもしれません。

もちろん気持ちが揺れなかったわけではありませんが、わが家の場合は、それ以上に「子どものことをもっと理解したい」という気持ちのほうが大きかったです。

どうしてこういう動き方をするのか。どういう場面で困りやすいのか。親として、何をわかってあげればいいのか。そういうことを知るために受診を考えた、という感覚のほうが近かったと思います。

面談で説明を受けたときの気持ち

ほんの少しショックはあった。でも、それだけではなかった

面談の中で説明を受けたとき、気持ちは一つではありませんでした。

ほんの少しだけショックもありましたし、「やっぱりそうか」と思う部分もありました。同時に、どこかほっとした気持ちもありました。

ずっと気になっていたことに対して、一つの見方が示されたことで、親として整理しやすくなった面があったからだと思います。

この子の行動の意味を、もっと知りたいと思った

面談のあと、強く思ったのは「この子の動きにはどんな意味があるのだろう」「何を訴えているのだろう」ということでした。

落ち着きがないように見える行動にも、その子なりの理由や感じ方があるのかもしれない。親が困るかどうかだけで見るのではなく、本人がどう感じているのかも含めて見ていきたい。そんな気持ちが芽生えたのを覚えています。

受診や説明を受けることは、何かを決めつけるためではなく、子どもの理解を深めるきっかけにもなるのだと、わが家は感じました。

親として感じたこと

正解の病院探しより、止まらないことが大事だった

受診先を探していた頃を振り返ると、「どこが正解なのか」をずっと考えていた気がします。

でも実際は、最初から完璧な選択をするのはかなり難しいです。情報も少ないし、予約も取りづらいし、比較しようにもよくわからない。そんな中で大切だったのは、完璧な正解を選ぶことより、止まらないことでした。

一つうまくいかなくても、別の方法を探してみる。予約がすぐ取れなくても、そこで終わりにしない。そうやって少しずつ進めたことに意味があったと思います。

受診はゴールではなく、理解のスタートだった

受診して説明を受けることは、何かのゴールというより、わが家にとってはスタートに近いものでした。

そこですべてがわかったわけではありません。むしろ、そのあとに「じゃあ親としてどう理解していくか」「どう関わっていくか」を考えることのほうが大きかったです。

だから、受診や面談を特別な終着点のように考えすぎなくてもいいのかもしれません。子どもを理解するための一歩として捉えると、少し気持ちが整理しやすい気がします。

よくある疑問

受診しようと思ったら、すぐ行ったほうがいいの?

家庭ごとにタイミングは違うと思います。わが家は、最初からすぐ受診しようとしていたわけではなく、小学校入学前に把握したいという思いから動きました。大切なのは、周りと比べて焦ることより、自分たちにとって必要だと思うタイミングで動くことだと感じています。

受診先が決められないときはどうしたらいい?

最初から一か所に決めきれなくても自然だと思います。わが家も複数を並行して探しました。予約が取りづらいことも多いので、動きながら考える形でも大丈夫だと思います。

説明を受けるのが怖いときはどう考えればいい?

その気持ちは自然だと思います。ただ、わが家の場合は「はっきりさせたい」というより、「子どものことをもっと理解したい」という気持ちが受診の軸にありました。そう考えると、受診や説明を受けることの意味も少し変わってくるように思います。

まとめ

子どもの発達で受診を考えたとき、わが家は最初から迷いなく進めたわけではありませんでした。どこがいいのかわからず、予約も取りづらく、複数を並行して探しながら少しずつ進んでいきました。

面談で説明を受けたときも、気持ちは一つではなく、少しのショック、ほっとした感じ、やっぱりそうかという思いが混ざっていました。でも、そのあとに強く残ったのは、「この子をもっと理解したい」という気持ちでした。

もし今、どこに相談するか迷っているなら、最初から正解を探しすぎず、止まらずに動いてみることが大事なのかもしれません。

次の記事では、面談や説明を受けたあとに、親としてどんな気持ちの変化があったのか、そして子どもを理解する見方がどう変わったのかを体験ベースでまとめます。

この記事を書いた人
あざらし先輩

30代後半・会社員パパ。ADHD/ASD特性を持つ5歳の子と奮闘中。専門医への相談・知能検査・週3の療育通所など、診断から支援まで経験してきた「ちょっと先を歩く先輩」として、同じ悩みを持つ親にリアルな情報を届けます。

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