ADHD/ASDの診断基準ってなに?父親なりに調べて理解したこと

本やメモを見ながら調べて考える親あざらし 診断・相談・療育

「ADHDとASD、何が違うの?」「どういう基準で診断されるの?」

子どもの診断を受ける前後、こういった疑問がずっと頭にありました。専門医に説明してもらっても、その場では分かったつもりでも、家に帰ると「あれ、結局どういうこと?」となることも多くて。

この記事では、ADHD/ASDの診断基準について、父親として調べて理解してきたことを、できるだけ分かりやすく書いています。専門的な解説ではなく、「同じように疑問を持った親目線」でまとめたものです。

私について

ADHD/ASDと診断された5歳の子どもを育てている父親です。専門医への相談、田中ビネー知能検査、週3回の民間療育への通所など、いろいろな経験をしてきました。このブログでは、専門家としてではなく、実際に迷いながら進んできた父親として書いています。

この記事でわかること

  • ADHDとASDの違いと、それぞれの主な特徴
  • 診断はどのように行われるのか
  • 「グレーゾーン」という言葉について

ADHDとASDの違い——まず整理する

我が家の子どもはADHD/ASDと診断されています。最初「ADHDとASD、何が違うの?」と思っていた私が、調べて理解したことをまとめます。

ADHD(注意欠如・多動症)

主に3つの特性で説明されることが多いです。

  • 不注意——集中が続かない、忘れ物が多い、指示が通りにくい
  • 多動性——じっとしていられない、動き回る
  • 衝動性——考える前に動く、順番が待てない

これらが日常生活や集団生活に支障をきたしている場合に診断されます。不注意が強いタイプ、多動・衝動性が強いタイプ、混合タイプなど、個人によって出方が異なります。

ASD(自閉スペクトラム症)

主に2つの領域で説明されます。

  • 社会的コミュニケーションの難しさ——空気が読みにくい、相手の気持ちを読み取るのが難しい、会話のやりとりが苦手
  • こだわりや反復行動——同じパターンへの強いこだわり、変化への強い抵抗、特定のものへの強い興味

「スペクトラム(連続体)」という言葉が示すように、特性の出方は一人ひとり大きく異なります。

ADHDとASDは併存することがある

我が家の子どものように、ADHDとASDの両方の特性を持つ場合があります。以前は「ADHDとASDは別々に診断する」という考え方が主流でしたが、現在は両方の診断がつくことも多くなっています。

診断はどうやって行われるのか

「どういう基準で診断されるのか」も気になっていたことのひとつでした。

発達障害の診断には、国際的な診断基準(DSM-5やICD-11)が使われます。ただし、子どもの場合は「その特性が日常生活や集団生活にどれくらい影響しているか」を総合的に判断するため、テスト1回で即座に診断が出るわけではありません。

我が家の場合も、複数回の診察と親へのアンケートを重ねて診断が出ました。子どもの発達診断における親アンケートの重要性については、こちらの記事にも書いています。

専門医の予約から診断まで——どのくらい時間がかかった?【父親の体験談】

診断のポイントをざっくりまとめると、こういった観点から総合的に判断されます。

  • 特性が複数の場面(家・園・外出先など)で見られるか
  • 特性がいつごろから見られているか
  • 特性が日常生活や集団生活に影響を及ぼしているか
  • 他の原因(環境的要因など)では説明できないか

「グレーゾーン」という言葉について

調べる中でよく目にしたのが「グレーゾーン」という言葉です。

これは「診断基準を完全には満たさないけれど、特性が見られる状態」を指すことが多いです。正式な医学用語ではなく、親や支援者の間でよく使われる表現です。

グレーゾーンの場合でも、「日常生活に困りごとがある」なら相談や支援につながることができます。診断名があるかどうかより、今困っていることに対してどう対応するかの方が大切だと、我が家では感じています。

診断基準より、目の前の子どもの方が大事

診断基準を調べてみると、「あ、うちの子はここに当てはまる」「ここは当てはまらないかも」という感覚がありました。でも調べれば調べるほど感じたのは、診断基準はあくまでも目安であって、目の前の子どものことを理解するためのひとつの視点に過ぎないということでした。

「診断名が○○だから、この子はこういう子だ」と決めてしまうより、「この子はこういうときにこういう反応をする」という具体的な理解の方が、日々の関わりには役立つと感じています。

発達特性という言葉のとらえ方については、こちらのコラムにも書いています。

発達特性は「個性」なのか「障害」なのか——父親として今思うこと

向き合って穏やかに話す親あざらしと子どもあざらし

よくある質問

ADHDとASDはどう違うのですか?

ADHDは主に「不注意・多動・衝動性」の特性、ASDは主に「社会的コミュニケーション・こだわり」の特性です。ただし両方の特性を持つ子どもも多く、きれいに分けられるものではありません。

グレーゾーンでも支援は受けられますか?

受けられます。診断名の有無より「支援が必要かどうか」で判断されることが多いです。困りごとがあれば、まず相談窓口に話してみることをおすすめします。

発達の相談先を知りたいです

相談先の種類と使い分けについてはこちらの記事を参考にどうぞ。

発達相談は誰にすればいい?相談先の種類と使い分け【父親の体験談】

まとめ

ADHDは不注意・多動・衝動性、ASDは社会的コミュニケーション・こだわりが主な特性です。診断は複数回の診察と親のアンケートを通じて総合的に判断されます。グレーゾーンであっても支援につながることはできます。

診断基準を知ることは理解の助けになりますが、一番大切なのは目の前の子どもを理解すること——それが、調べてきた中で一番感じたことです。同じように疑問を持っている方の、少しでもヒントになればうれしいです。

この記事を書いた人
あざらし先輩

30代後半・会社員パパ。ADHD/ASD特性を持つ5歳の子と奮闘中。専門医への相談・知能検査・週3の療育通所など、診断から支援まで経験してきた「ちょっと先を歩く先輩」として、同じ悩みを持つ親にリアルな情報を届けます。

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