お子さんの「コミュニケーション」や「こだわり」が少し気になったことはありませんか?
このチェックツールは、ASD(自閉スペクトラム症)の診断基準(DSM-5)をもとに、お子さまの日常の行動を「社会的コミュニケーション」「限定された反復行動」の2つの領域から確認できるセルフチェックです。年齢帯に合わせた24の質問に回答することで、お子さまの行動の傾向を視覚的に把握できます。
※ このツールは医療診断ではありません。 結果はあくまで「気づきのきっかけ」としてご活用ください。気になる傾向が見られた場合は、専門家への相談をおすすめします。回答データはお使いのブラウザ内だけで処理され、外部に送信されることはありません。
このツールを作った背景
なぜ、このツールを作ったのか
はじめまして、「あざらし先輩」です。30代後半の会社員で、発達支援を経験している子どもの父親です。
うちの子の「こだわり」に最初に気づいたのは、いつも同じ道を通らないと怒る、特定のおもちゃの並べ方にルールがある、急な予定変更でパニックになる——そうした場面が積み重なったときでした。
「子どもってこんなものなのかな」と思う反面、「他の子はここまでこだわらないよな…」という違和感もあって。ADHDの傾向を調べていく中で、ASD(自閉スペクトラム症)の特性にも重なる部分があることに気づきました。
実はADHDとASDは併存することも多く、実際にうちの子も両方の特性を持っています。ADHDの「落ち着きのなさ」は比較的気づかれやすいのですが、ASDの「コミュニケーションの質の違い」や「こだわり」は、見過ごされやすい特性です。
特に「一見ふつうに見える」子の場合、「ちょっと変わった子」「マイペースな子」で済まされてしまい、本人が困っていることに周囲が気づかないケースも少なくありません。
このツールは、DSM-5のASD診断基準をもとに、「社会的コミュニケーション」と「限定された反復行動」の2つの領域でお子さまの特性を整理できるようにしました。ADHDチェックツールと合わせて使うことで、お子さまの特性をより多角的に理解する助けになるはずです。
ASDの2つの領域について
このツールでチェックする2つの領域について、簡単に説明します。
A域:社会的コミュニケーションおよび対人的相互反応
人との関わり方、コミュニケーションの取り方に関する特性です。DSM-5ではさらに3つの基準に分かれています。
「社会的・情緒的な相互交流の困難」——会話のキャッチボールが苦手、気持ちの共有が難しい、自分から他者に関わることが少ないなどが該当します。
「非言語コミュニケーションの困難」——視線が合いにくい、表情やジェスチャーの理解・使用が苦手、相手の表情から気持ちを読み取るのが難しいなどが該当します。
「人間関係の発展・維持の困難」——友達の作り方がわからない、ごっこ遊びへの関心が薄い、年齢に応じた対人関係が築きにくいなどが該当します。
B域:限定された反復的な行動・興味・活動
こだわりや繰り返しの行動に関する特性です。DSM-5では4つの基準に分かれています。
「常同的な運動や言葉の使用」——同じ動き(手をひらひらさせるなど)を繰り返す、同じ言葉やフレーズを繰り返すなどが該当します。
「同一性への固執、ルーティンへのこだわり」——いつも同じ手順でないと不安になる、急な変更でパニックになる、食事のメニューや道順にこだわるなどが該当します。
「限定された興味」——特定のテーマ(電車、恐竜、数字など)に非常に強い興味を示し、その話ばかりする、関連するものを集めるなどが該当します。
「感覚入力に対する過敏さまたは鈍麻さ」——大きな音を嫌がる、特定の素材の服しか着ない、痛みに鈍感など、感覚の処理に特性がある場合に該当します。感覚面についてさらに詳しく知りたい方は、感覚特性セルフチェックツールもご活用ください。
ADHDとASDの違いと併存について
ADHDとASDは別の特性ですが、実は併存するケースが非常に多いことがわかっています。
ADHDが目立ちやすい場面
落ち着きがない、忘れ物が多い、順番が待てないなど、「行動の目立ちやすさ」で気づかれることが多いです。
ASDが見過ごされやすい理由
一方、ASDの特性は「コミュニケーションの質の違い」や「こだわりの強さ」など、周囲から見て問題行動として認識されにくいことがあります。特に知的発達に遅れがないお子さまの場合、「ちょっと個性的な子」として見過ごされがちです。
両方チェックする意味
ADHDとASDの特性は重なる部分もあり、片方だけを見ていると全体像がつかめないことがあります。両方のツールでチェックすることで、お子さまの特性をより正確に整理でき、専門家に相談する際にも伝えやすくなります。
相談先ガイド
結果が気になったら
チェック結果を見て不安になった方も、焦る必要はありません。まずは相談しやすい場所から、一歩ずつ進めていきましょう。保護者だけで相談できる窓口も多いので、お子さんを連れて行かなくても大丈夫です。
まずは気軽に相談できる場所
市区町村の保健センター・子育て支援センター
無料で相談できます。電話でも対応してもらえるので、「子どもの発達が少し気になっている」とだけ伝えればOKです。
保育園・幼稚園・学校の先生
園や学校での様子は、家庭では見えない部分です。担任の先生に「家ではこういう様子があるんですが、園(学校)ではどうですか?」と聞いてみるだけでも、大きな手がかりになります。学校によっては「特別支援コーディネーター」という専門の担当がいる場合もあります。
専門的な相談をしたいとき
児童発達支援センター
各自治体に設置されている専門の相談窓口です。発達検査の相談や、療育についての情報提供を受けることができます。紹介状が不要な場合も多いので、「お住まいの市区町村名+児童発達支援センター」で検索してみてください。
かかりつけの小児科
普段の診察のついでに「発達面で少し気になることがある」と伝えてみるのも一つの方法です。必要に応じて、専門の医療機関を紹介してもらえます。
専門的な診断・支援が必要なとき
児童精神科・発達外来
正式な診断が必要な場合や、具体的な支援を受けたい場合はこちらです。ただし、予約が数ヶ月待ちになることも珍しくありません。「もしかしたら」と思った段階で予約だけ先に入れておくのも、賢い方法です。
療育施設(児童発達支援・放課後等デイサービス)
診断が確定していなくても利用できるケースがあります(自治体によって異なります)。「受給者証」を取得すると利用料の自己負担が1割になる制度もありますので、お住まいの自治体の窓口で確認してみてください。
相談のときに持っていくと便利なもの
- 母子手帳(発達の経過が記録されています)
- 気になる行動をメモしたもの(「いつ」「どんな場面で」「どのくらいの頻度で」を書いておくと伝えやすいです)
- このチェックツールの結果画面のスクリーンショット
チェック結果が気になった方へ — おすすめ記事
コミュニケーション面が気になった方
こだわり・感覚面が気になった方
ADHDの傾向も気になった方
就学先選びが気になった方
日々の子育てのヒント
運営者情報
このブログは、発達支援を経験している父親「あざらし先輩」が、同じ悩みを持つ保護者の方に向けて運営しています。
→ 運営者プロフィール・このブログについてはこちら