就学相談や療育、園との面談の前に、
「うちの子のこと、ちゃんと説明できるかな」
と不安になることがあります。
うちの場合も、3歳児健診、専門医への相談、田中ビネー知能検査、療育、保育園での面談、就学相談と、少しずつ相談先が増えていきました。
そのたびに、
- いつから気になっていたか
- どんな場面で困りやすいか
- 検査では何と言われたか
- 療育ではどんな様子か
- 家庭ではどんな対応をしているか
こういったことを、毎回思い出しながら説明していました。
正直、親の頭の中だけで全部を整理しておくのは、かなり大変だと感じています。
そこで最近、わが家用に「うちの子まとめファイル」のようなものを作った方がいいのではないかと思うようになりました。
この記事では、ADHD/ASDと診断された子どもを育てる父親として、就学相談や療育の前に情報を整理しておきたいと思った理由を書いてみます。
この記事でわかること
- 就学相談や療育前に、親が情報を整理しておきたい理由
- 「うちの子まとめファイル」に入れたい内容
- わが家が取扱説明書のようなものを作りたいと思った理由
- 無料テンプレートと有料版の内容
就学相談をきっかけに、情報整理の大切さを感じた
わが家では、子どもが小さいころから発達の違和感がありました。
外で手をつなぎたがらなかったり、興味のあるものに向かってすぐ走っていったり、少し落ち着きがないと感じる場面がありました。
最初にきちんと相談したのは、自治体の3歳児健診です。
その後、専門医への相談、田中ビネー知能検査、療育、保育園との面談など、いろいろな場面で子どものことを説明する機会が増えていきました。
そして就学相談が近づいてくると、改めて思いました。
「これまでのことを、ちゃんと整理しておかないといけないな」と。
就学相談では、今の困りごとだけでなく、これまでの経過や園での様子、家庭での様子も大事になると感じています。
でも、相談の場で急に聞かれても、親も全部を正確に思い出せるわけではありません。
特に、検査の結果や療育の通所歴、保育園で言われたことなどは、時間が経つと記憶があいまいになってしまいます。
だからこそ、今のうちに一度まとめておきたいと思うようになりました。
就学準備については、以前こちらの記事でも書いています。
ADHD/ASDの子どもの就学準備——家庭学習、何から始める?父親が本気で調べたこと
親の頭の中だけでは、情報が散らかってしまう
発達相談や療育を経験して感じたのは、親が持っている情報はかなり多いということです。
たとえば、わが家の場合でも、整理しておきたいことはたくさんあります。
- 診断名
- 田中ビネーなどの検査結果
- 療育の通所歴
- 3歳児健診からの相談の流れ
- 保育園で言われたこと
- 子どもの得意なこと
- 子どもの苦手なこと
- 困りやすい場面
- 落ち着きやすい声かけ
- 避けたい声かけ
- 就学相談で聞きたいこと
- 夫婦で話し合ったこと
こうして並べるだけでも、かなりの量です。
これを毎回、頭の中だけで整理して話すのは難しいと感じています。
しかも、相談の場では親も少し緊張します。
「あれも言えばよかった」
「大事なことを忘れていた」
「家に帰ってから思い出した」
こういうこともあります。
だから、相談や面談の前に見返せるファイルがあると、少し安心できるのではないかと思いました。
「対象者」ではなく、子どもの取扱説明書のようなもの
最初は、誰のために作るのかを考えていました。
親のためなのか、園の先生のためなのか、療育先の先生のためなのか、就学相談で使うためなのか。
でも考えていくうちに、少し違う気がしてきました。
これは、誰か一人のためというより、うちの子の取扱説明書のようなものなのかもしれません。
もちろん、子どもを「説明書通りに動くもの」として見るという意味ではありません。
そうではなく、
- どういう場面で困りやすいか
- どういう声かけだと伝わりやすいか
- 何が苦手で、何が得意か
- 親として何を大事にしているか
こういうことを、関わる人たちに伝えやすくするための整理です。
親である自分たち夫婦にとっても必要ですし、園や療育先、就学相談、将来の学校との共有にも使えるかもしれません。
そう考えると、「うちの子まとめファイル」という形は、かなり現実的だと感じています。
うちの子まとめファイルに入れたい内容
今の時点で、ファイルに入れたいと思っている内容はこんな感じです。
基本情報
- 子どもの年齢
- 診断名
- 相談先
- 療育の利用状況
- 検査を受けた時期
これまでの経過
- 最初に違和感を感じた時期
- 3歳児健診で相談したこと
- 保育園で言われたこと
- 専門医に相談したこと
- 田中ビネー知能検査を受けたこと
- 療育に通い始めた流れ
子どもの特徴
- 得意なこと
- 好きな遊び
- 興味を持ちやすいこと
- 苦手なこと
- 困りやすい場面
- 疲れやすい場面
対応のメモ
- 落ち着きやすい声かけ
- 逆にうまくいきにくい声かけ
- 家庭で試している工夫
- 外出時に気をつけていること
- 園や療育先に伝えたいこと
就学相談で確認したいこと
- 通常学級について
- 通級について
- 支援級について
- 学校生活で配慮してもらえること
- 家庭で準備しておくこと
まだ作りながら整理していく段階ですが、こういう項目があるだけでも、頭の中が少しすっきりする気がしています。
夫婦で情報を共有する意味も大きい
このファイルは、相談先に見せるためだけではなく、夫婦で情報を共有するためにも使えると思っています。
発達相談や就学相談は、どうしてもどちらか一方の親が主に動くこともあります。
でも、子どものことを考えるうえでは、夫婦で同じ情報を持っておくことが大事だと感じています。
たとえば、
- 検査では何と言われたのか
- 園ではどんな様子なのか
- 療育ではどんなことをしているのか
- 就学相談では何を確認したいのか
こういうことを共有しておくと、夫婦で話し合いやすくなります。
もちろん、毎回きれいに整理できるわけではありません。
でも、メモがあるだけでも「前に何を話したっけ?」を減らせるかもしれません。
これは療育商品というより、子育てサポートに近い
最初は、療育に関係するものとして考えていました。
でも、よく考えると、これは療育そのものではありません。
どちらかというと、発達が気になる子の子育てを少し整理しやすくするサポートに近いと思っています。
子どもを変えるためのものではなく、親が子どものことを理解しやすくするためのもの。
相談先にうまく説明するためのもの。
夫婦で同じ方向を向くためのもの。
そういう位置づけです。
なので、「これを使えば困りごとがなくなる」というものではありません。
ただ、親の頭の中を整理することで、相談や面談の場で少し話しやすくなるかもしれない。
今はそのくらいの感覚で考えています。
無料テンプレートを作りました
まずは、自分たち家族のために作りました。
同じように就学相談や療育、園との面談で悩んでいる方にも使えるように、無料テンプレートとして公開しています。
A4で1枚のシンプルなシートです。
- 最近困っていること
- 子どもの得意なこと
- 苦手なこと
- 落ち着きやすい声かけ
- 相談日に聞きたいこと
全部を完璧にまとめようとすると、親の方が疲れてしまいます。
だから、「これだけ書ければ相談しやすい」という形にしました。
無料テンプレートをダウンロードできます
発達相談・療育・就学相談の前に、親の頭の中を整理するための「うちの子まとめシート 無料版」です。
A4で印刷して、相談前のメモとして使えるシンプルな1枚です。
子どもの得意なこと、苦手なこと、困りやすい場面、落ち着きやすい声かけ、相談で聞きたいことを整理できます。
※このシートは、親が情報を整理するための家庭用メモです。診断・療育効果・就学先を判断するものではありません。
もっと詳しく整理したい方のための有料版
無料版は、まず気軽に試せるシンプルな1枚シートです。
一方で、「もう少し詳しく整理したい」という方に向けて、より実用的な有料版も作りました。
有料版には以下の内容が入っています。
- 相談履歴をまとめるページ
- 検査結果をメモするページ
- 療育の通所記録ページ
- 園や療育先に伝える共有シート
- 就学相談で聞きたいことリスト
- 夫婦で話し合うページ
- 記入例
- 使い方ガイド
印刷して手書きできるPDF版と、ご家庭に合わせて編集できるWord版をセットにしています。
まずは無料版を使ってみて、「もっと詳しく整理したい」と感じたら検討してみてください。
有料版「うちの子サポートファイル」
発達相談、療育、園との面談、就学相談に向けて、生育歴、相談履歴、検査結果、療育の記録、園で言われたこと、就学相談で聞きたいこと、共有用シートなどをまとめられるテンプレートです。
印刷して手書きできるPDF版と、ご家庭に合わせて編集できるWord版をセットにしています。
※診断・療育効果・就学先を判断するものではなく、親が情報を整理するための家庭用テンプレートです。
ADHDやASDのチェックだけでは見えないこともある
発達特性について調べると、ADHDやASDのチェックリストを見る機会もあります。
このブログでも、ADHDのセルフチェックツールを公開しています。
ただ、チェックリストだけで子どもの全部がわかるわけではありません。
実際には、日常生活の中で、
- どんな時に困るのか
- どんな時に落ち着くのか
- 親がどう関わると伝わりやすいのか
- 園ではどんな様子なのか
こういう情報も大事だと感じています。
だからこそ、チェック結果だけではなく、普段の様子をまとめておくことにも意味があるのではないかと思います。
よくある疑問
うちの子まとめファイルは、必ず作った方がいいですか?
必ず作った方がいい、とは思っていません。
ただ、相談先が増えてきたり、就学相談が近づいてきたりすると、情報を整理しておいた方が話しやすい場面はあると感じています。
完璧なファイルでなくても、A4一枚のメモから始めるだけでも十分かもしれません。
園や療育先にそのまま渡してもいいですか?
内容によると思います。
すべてを渡すというより、相手に伝えたい部分だけを抜き出して共有する方が使いやすいかもしれません。
家庭用の記録と、先生に渡す共有シートは分けてもよさそうです。
診断名や検査結果も書いた方がいいですか?
わが家では、診断名や検査結果も整理しておきたいと考えています。
ただし、誰にどこまで共有するかは慎重に考えたいところです。
相談先や学校に伝える必要がある場面もあれば、家庭内の記録として残しておくだけでよい情報もあると思います。
まとめ:親の頭の中を整理するために作ってみた
発達相談、療育、就学相談と進んでいく中で、親が持っている情報はどんどん増えていきます。
でも、その情報が頭の中だけにあると、いざ相談の場でうまく話せないこともあります。
だからこそ、わが家では「うちの子まとめファイル」を作ってみました。
これは、子どもを型にはめるためのものではありません。
子どものことを、親自身が整理するため。
園や療育先、就学相談で、必要なことを伝えやすくするため。
夫婦で同じ情報を共有するため。
そんな目的で、まずは自分の子どものために作りました。
無料版はA4一枚のシンプルなシートとして公開しています。もっと詳しく整理したい方のための有料版もあります。
同じように、相談や就学準備で「何をまとめればいいんだろう」と迷っている方にとって、少しでも使いやすいものになればうれしいです。

