「療育って、公的と民間どっちがいいんだろう」
3歳児健診をきっかけに療育を探し始めたとき、最初は右も左も分かりませんでした。区に紹介された公的療育と、民間の療育施設——両方通えればいいと思っていた私が知らなかった、大事なことがあります。
公的療育と民間療育は、原則として併用できない。
これを知らずに動いていた私の体験をもとに、療育の選び方について正直に書いています。
私について
ADHD/ASDと診断された5歳の子どもを育てている父親です。専門医への相談、田中ビネー知能検査、週3回の民間療育への通所など、いろいろな経験をしてきました。このブログでは、専門家としてではなく、実際に迷いながら進んできた父親として書いています。
この記事でわかること
- 公的療育と民間療育の違い
- 併用できないという落とし穴(我が家の体験)
- 民間を選んだ理由と、施設を決めるときに見たこと
きっかけは3歳児健診だった
3歳児健診で子どもの発達について相談したところ、区の担当者から公的な療育施設を紹介されました。「とりあえず行ってみよう」という気持ちで動き始めたのが、療育探しのスタートでした。
そのとき区の担当者からは「民間の療育施設もありますよ」とも教えてもらいました。仕事をしながら通うことを考えると、民間の方が曜日や時間帯の融通が効きそうだとも感じていました。
「じゃあ、公的と民間の両方に通えばいいか」——そう思っていた私が、後から知ることになる大事なことがありました。

知らなかった落とし穴:公的と民間は原則として併用できない
区の療育と民間療育を併用しようと動いていたところ、区の担当者から言われたのが「公的療育と民間療育の併用はできません」という一言でした。
正直、知りませんでした。無知だった私が悪いといえばそれまでなのですが、区の担当者から「民間もおすすめです」と言われていただけに、「じゃあ両方通えるんだ」と思い込んでいたのも事実です。
療育には受給者証という証明書が必要で、その受給者証で利用できる時間数が決まっています。公的療育と民間療育はどちらもその時間数を使うため、原則として両方を同時に利用することができないのです。
最初にこの仕組みを説明してもらえていたら——今でもそう思います。これから療育を探す方には、ぜひ最初に確認してほしいポイントです。
公的療育と民間療育、何が違うのか
実際に調べて感じた違いを、簡単に整理しておきます。
公的療育(児童発達支援センターなど)は、区市町村が運営または管轄しているため、料金が低めに設定されていることが多いです。ただし、待機期間が長いケースがあり、曜日や時間帯の融通が効きにくいこともあります。
民間の療育施設は、土日や夕方など保育園と並行して通いやすい時間帯を設けているところが多く、仕事をしながらでも時間調整がしやすいのが特徴です。また、施設によってプログラムの内容や特色が異なるため、子どもの特性に合ったところを選びやすいという面もあります。
どちらが良い・悪いではなく、ご家庭の状況や子どもの特性に合わせて選ぶことが大切だと感じています。
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療育の費用について詳しく知りたい方はこちら
→ 民間療育の費用はどのくらい?3〜5歳は年収関係なく無償だった話【体験談】
我が家が民間を選んだ理由
公的療育と民間の併用ができないと分かった時点で、我が家は民間を選ぶことにしました。理由は主に2つです。
ひとつは通いやすさです。共働きの中で療育に通うには、曜日や時間帯の融通が不可欠でした。民間の施設の方が、保育園と組み合わせやすいスケジュールを組みやすかったのです。
もうひとつは体験入所での子どもの様子です。いくつかの施設を見学・体験入所した中で、ある施設では子どもが楽しそうに過ごしているのが一目で分かりました。先生の雰囲気、施設の空気感——言葉にしにくいのですが、「ここならいいかも」と感じた部分が決め手になりました。

施設を選ぶときに見たこと
実際にいくつかの施設を見学・体験してみて、見るポイントが少しずつ分かってきました。
先生の雰囲気・施設の空気感——パンフレットだけでは分からない部分です。実際に見学してみると、先生が子どもに向き合う様子や、施設全体の落ち着き具合が肌で感じられます。
プログラムの内容が具体的かどうか——「どんな支援をしているか」を聞いたとき、具体的に答えてもらえる施設の方が信頼できると感じました。「うちの子の特性にはこういうアプローチをします」と説明してもらえると、安心感が違います。
子どもの反応——体験入所で子ども自身が楽しそうにしているかどうかは、一番正直な判断材料だと思っています。子どもが嫌がる場所に通い続けるのは、親も子もつらいので。
通い始めてから感じたこと
最初は週1回から始めました。成果が見えるまでには時間がかかりましたし、「これで本当にいいのかな」と不安になることもありました。
ただ、子ども自身は楽しそうに通っていました。それだけで、続けてよかったと思える部分は大きかったです。その後、週3回に増やし、今も継続しています。
療育に通い始めてからのリアルな体験については、こちらの記事にも書いています。
よくある質問
公的療育と民間療育は本当に併用できないのですか?
原則として、同じ受給者証の枠内での併用はできません。ただし、自治体によってルールが異なる場合もあるため、お住まいの区市町村の担当窓口に確認することをおすすめします。我が家のように「できると思っていた」というケースを避けるためにも、最初に確認するのが確実です。
療育施設はどうやって探せばいいですか?
まずは区市町村の発達相談窓口や児童発達支援センターに相談するのが入口になります。そこから近隣の施設を紹介してもらえることが多いです。相談の流れについてはこちらの記事も参考にどうぞ。
→ 子どもの発達が気になったらどうする?最初の相談先と父親の体験談
体験入所は必ずした方がいいですか?
できれば強くおすすめします。パンフレットや説明だけでは分からない、施設の雰囲気や先生との相性は、実際に行ってみて初めて分かることが多いです。子どもの反応が一番正直な判断材料になります。
就学準備で家庭学習が気になっている方は、我が家が実際に教材を調べた記録もまとめています。
▶ ADHD/ASDの子どもの就学準備——家庭学習、何から始める?
まとめ
療育を探し始めたとき、公的と民間の違いも、併用できないというルールも、何も知りませんでした。知らないまま動いて、後から軌道修正することになった経験から、同じ状況の方に伝えたいことがあります。
- 公的療育と民間療育は原則として併用できない——最初に確認を
- 施設選びは見学・体験入所をして、子どもの反応を見るのが一番
- 先生の雰囲気・プログラムの具体性・通いやすさを総合して判断する
完璧な選択じゃなくてもいいと思います。子どもが楽しそうに通えているなら、それが一番の正解かもしれません。同じように悩んでいる方の、少しでもヒントになればうれしいです。


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