テンションが上がりすぎたとき、父親が意識した対応【体験談】

日常の工夫・接し方

子どものテンションが上がりすぎたとき、どう対応すればいいのか迷うことはありませんか。

楽しい場所に行ったとき、思いきり体を動かしているとき、気持ちが高ぶっているとき。親としては楽しんでほしい気持ちもありますが、その一方で、声かけが届かない、危ない、次の行動に移れないと困ることもあります。

わが家でもそうでした。5本目の記事では、切り替えが苦手な場面でどんな声かけを意識してきたかを書きました。今回はその続きとして、テンションが上がりすぎたときに父親としてどんな対応を意識するようになったのかを体験ベースでまとめます。

私はADHD/ASDと診断された5歳の子を育てている父親・あざらし先輩です。専門医への相談、知能検査、週3の療育通所を経験してきた立場から、外での楽しい場面や興奮しやすい場面で感じたことを書いていきます。

この記事でわかること
・テンションが上がりすぎる場面で困りやすかったこと
・声かけが届きにくいときに意識した対応
・少しマシだった関わり方
・うまくいかなかった対応
・危ない場面で親として意識したこと

テンションが上がりすぎる場面で困ることがあった

楽しい場所ほど、親の声が入りにくかった

テンションが上がりやすかったのは、公園に遊びに行ったときや、テーマパークのような楽しい場所に行ったときでした。

体を動かしているときや、楽しい刺激がたくさんあるときは、親の言葉が入りにくくなることがありました。

「聞いていない」というより、ほかのことに意識が強く向いていて、聞こえてはいても入りにくい。そんな感じに近かったように思います。

親としては、せっかく楽しんでいるのだから止めすぎたくない気持ちもあります。でも、そのままだと危なかったり、次の行動に移れなかったりするので、対応の難しさを感じることが多かったです。

いちばん困ったのは、声かけが届かないことだった

テンションが上がっているときにいちばん困ったのは、やはり声かけが届きにくいことでした。

名前を呼んでも反応が薄い。何かを伝えても、その場では止まらない。次に進みたいのに切り替わらない。そういうことが重なると、親のほうも焦ってきます。

外だと周りの目も気になりますし、危ないことにつながりそうな場面では、こちらも落ち着いていられなくなります。その結果、強く言いたくなったり、早く止めたくなったりするのですが、それが逆効果になることもありました。

前兆のようなものを感じることもあった

毎回ではありませんが、テンションがさらに上がりそうな前兆のようなものを感じることもありました。

声が大きくなったり、動きが荒くなったり、楽しさが一気に上がっていく感じがあると、そのあとさらに止まりにくくなることがありました。

今思うと、完全に上がりきってから何とかしようとするより、その少し前の段階で関わるほうがよかった場面もあったのかもしれません。

少しマシだった対応

まずは目が合う状態をつくるようにした

テンションが上がっているときに、遠くから何度も声をかけても届かないことがありました。そこで意識したのは、まず目が合う状態をつくることでした。近くまで行って、目線を合わせて、こちらに意識が向くようにしてから話す。その流れのほうが、少しは入りやすい感じがありました。

5本目の記事でも書いた通り、切り替えが苦手な場面でも目を見て話すことはわが家では大事でした。テンションが上がりすぎたときも、まずそこに戻る意識は役に立ったように思います。

同じ目線で、短く伝えることを意識した

目が合ったら、できるだけ同じ目線で、短く伝えることを意識しました。

テンションが高いときは、長い説明は入りにくいです。なので、まずは短く、今してほしいことだけを伝える。そのほうが少し入りやすかったように感じます。

次の楽しいことを伝えて、気持ちを移すようにした

少しマシだったもう一つの方法が、「今やめて」だけで終わらせず、次の楽しみを伝えることでした。

たとえば、「このあとグミ食べようか」「ラムネ食べようか」のように、今の状態から別の楽しいことへ気持ちを移すイメージです。

今やっている楽しいことから無理やり引きはがすより、次に少しでも楽しみがあると伝えたほうが、入りやすい場面はありました。いつでも使えるわけではありませんが、切り替えのきっかけとしては役に立つことがありました。

なお、発達特性を持つ子どもへの対応については、国立障害者リハビリテーションセンターの発達障害情報・支援センターにも参考になる情報があります。

うまくいかなかった対応

怒ると、その場では止まっても泣いてしまうことがあった

うまくいかなかったと感じる対応の一つは、怒ることでした。

もちろん、危ないときには止める必要がありますし、実際に強く言わないといけない場面もあります。でも、怒るとその場では止まっても、泣いてしまってかわいそうになることがありました。

特に、テンションが高くて聞こえにくくなっているときに、感情をぶつけるように言っても、落ち着いて入るというより、気持ちが崩れてしまうことが多かったように思います。

強く言うと、さらに止まらなくなることもあった

怒ったり強く言ったりすると、逆にさらに止まらなくなることもありました。こちらが焦っていると、子どもも余計に興奮してしまうのか、切り替えがもっと難しくなることがありました。

危ないときはしっかり止めるけれど、必要以上に感情を乗せすぎないことを意識したいと思っています。毎回できるわけではありませんが、そこは親としての課題だと感じています。

危ない場面で意識したこと

危ないときは止めることを優先した

テンションが上がっているときでも、危ない場面ではまず止めることを優先していました。

走り出しそうなとき、人にぶつかりそうなとき、周りに迷惑がかかりそうなとき。そういう場面では、理由を丁寧に説明するよりも、まず安全を確保することが先でした。

理解しようとすることは大事ですが、危ない場面では止めることも同じくらい大事でした。

事前に「危ないから気をつけてね」と伝えるようにした

危なくなってから止めるだけでなく、事前に伝えることも意識しました。何も言わないよりは少し違うこともありました。テンションが上がりきってから対応するだけでなく、その前に一言入れておくことも大事だったのだと思います。

それでも毎回うまくいくわけではなかった

工夫しても、毎回うまくいくわけではありませんでした。昨日はうまくいったのに今日はだめ。少し落ち着いてくれた日もあれば、まったく入らない日もある。そういう波は普通にありました。

「この方法なら絶対大丈夫」というものを探すより、その場その場で少しでもマシな関わり方を探していく感覚が大事なのかもしれないと思っています。

よくある疑問

テンションが上がっているときは、やっぱり止めたほうがいいの?

危ない場面なら止めたほうがいいと思います。わが家でも、安全面は最優先でした。ただ、止め方が強すぎると、そのあと泣いたり、さらに崩れたりすることもありました。だからこそ、止める必要がある場面と、少し気持ちを移していける場面を見ながら対応することが大事だと感じています。

楽しいことを提案して気持ちを移すのは甘やかしになる?

そう感じる方もいるかもしれません。私も正解かどうかは今でもわかりません。ただ、わが家では「今やめて」だけでは入りにくい場面で、次の楽しみを伝えることで動きやすくなることがありました。一つのきっかけとしては役に立ったと思っています。

怒るしかないと感じるときはどうしたらいい?

そう感じる場面は普通にあると思います。私もありました。ただ、怒るとその場では止まっても、泣いてしまったり、そのあともっと崩れたりすることがありました。だからこそ、危ないときは止める、そのうえでできるだけ感情を乗せすぎない、ということを意識したいと思うようになりました。

まとめ

子どものテンションが上がりすぎたとき、わが家でいちばん困ったのは声かけが届きにくくなることでした。

少しマシだったのは、まず目が合う状態をつくること、同じ目線で短く伝えること、そして次の楽しみを伝えて気持ちを移すことでした。一方で、怒ることや強く言うことは逆効果になることも多かったです。

危ないときは止める。でも、それだけではなく、どうすれば少しでも届きやすくなるかを考える。わが家は、その繰り返しだったように思います。

次の記事では、外で急に走り出しそうなときに父親として意識していることを、体験ベースでまとめます。

この記事を書いた人
あざらし先輩

30代後半・会社員パパ。ADHD/ASD特性を持つ5歳の子と奮闘中。専門医への相談・知能検査・週3の療育通所など、診断から支援まで経験してきた「ちょっと先を歩く先輩」として、同じ悩みを持つ親にリアルな情報を届けます。

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