ADHDの子どもが家で切り替えできないときの対応【父親の体験談】

日常の工夫・接し方

家の中で「切り替えが難しいな」と感じる場面は、今でもあります。

特に多いのは、テレビや動画を見ているときです。

遊びからごはんに移るときもありますが、我が家では特に、テレビや動画から次の行動に切り替えるときに難しさを感じてきました。

最初は、こちらが声をかけても聞こえていないような感じになります。そのあと、返事はするけれど動かないことがあって、最後はだらだら続いてしまう。そんな流れになることがよくありました。

小さいころは特にそうで、2〜3歳ごろ、3〜4歳ごろは切り替えにかなり時間がかかっていたと思います。

ただ、今は昔に比べるとかなりよくなりました。年齢を重ねたこともありますし、声かけや、先に予定を伝えてからテレビをつけることが、少しずつ効いてきたように感じています。

私はADHD/ASDと診断された5歳の子を育てている父親・あざらし先輩です。専門医への相談、田中ビネー知能検査、週3回の療育通所を経験してきた立場から、今回は家で切り替えが難しいときに意識していることを体験ベースでまとめます。

前回の記事では、ADHD/ASDの子どもと外食するときに意識していることを書きました。今回は外出先ではなく、家の中での切り替えに絞ってまとめます。

あわせて、切り替えが苦手な子にどう声をかけるかや、外出してうまくいかなかった日の振り返り方も、今回の話とつながる部分があります。

この記事でわかること

  • 家で切り替えが難しくなりやすい場面
  • テレビや動画から次に移るときに少しマシだった工夫
  • 逆にうまくいかなかった対応
  • 切り替えの難しさを特性かもしれないと感じるようになった話

家で「切り替えが難しい」と感じやすいのは、テレビや動画のあとだった

家の中で切り替えが難しいと感じる場面はいくつかありますが、我が家では特にテレビや動画から次の行動に移るときが大きかったです。

最初のころは、声をかけても聞こえていないような感じになることがよくありました。

それで少し時間をおいてもう一度言うと、返事はするけれど動かない。さらにそのままだらだら続いてしまう、ということも多かったです。

親としては「聞こえているなら動いてほしい」と思うのですが、今振り返ると、あのときは本人の中で切り替えること自体がかなり難しかったのだと思います。

最初はそこまでわかっていませんでした。ただ、今は「これは性格というより特性もあるのかもしれない」と思うようになりました。

発達特性を持つ子どもの切り替えの難しさについては、国立障害者リハビリテーションセンターの発達障害情報・支援センターにも参考になる情報があります。

少しマシだったのは、先に予告することだった

先に予定を伝えてから始めると、切り替えやすいことがある

家での切り替えで、いちばん大事だと感じているのは、やはり先に予告することです。

特にテレビや動画は、見ている最中に急に止めるとかなり難しくなりやすいです。

なので最近は、最初から「このあとごはんだよ」「これを見たらおしまいで次はお風呂だよ」のように、今後の予定を先に伝えてからつけることを意識しています。

これをしておくと、あとから声をかけたときに少し入りやすい感じがあります。

もちろん毎回うまくいくわけではありませんが、何も言わずに始めるよりはかなり違うと感じています。

次に楽しいことがあるなら、それを伝えると動きやすいこともある

もう一つ少しマシだったのは、次に楽しいことがあるなら、それを先に伝えることです。

たとえば、次におやつがあるとか、好きなことが待っているとか、本人にとって前向きになれる流れがあると、切り替えやすいことがあります。

大人でも「このあと楽しみがある」と思うと少し動きやすいことがありますが、それは子どもも同じなのかもしれません。

なので我が家では、ただ「もう終わり」と言うだけではなく、次に少し前向きになれるものがあるなら、それを一緒に伝えるようにしています。

逆にうまくいかなかったのは、急に強く言うことや怒ることだった

逆に、これはたぶん一番よくなかったなと思うのが、急に強く言うことや、怒ることです。

親としては、何回言っても動かないとイライラしてしまいます。

でも、強く言ったり怒ったりしても、その場では空気が悪くなるだけで、切り替えがうまくいく感じはあまりありませんでした。

むしろ、余計にこじれたり、親子ともにしんどくなったりすることが多かったです。

今は、「子どもにも子どもの予定がある」と思うようになりました。

大人の予定に合わせてもらっているのだから、急にこちらの都合だけをぶつけても難しいのは当たり前だったのかもしれません。

今は、特性かもしれないと思えるようになって少し見方が変わった

最初のころは、なぜこんなに切り替えができないのか、正直よくわかっていませんでした。

でも今は、性格やわがままというより、特性として切り替えに時間がかかりやすいのかもしれないと思っています。

そう思えるようになってからは、こちらの見方も少し変わりました。

もちろん、今でもその日のコンディションによって難しいときはあります。

でも、それは子どもだけではなく大人も同じですし、人間だから仕方ない部分もあると思っています。

実際、昔に比べるとかなりよくなりました。

ちゃんと先に予定を伝えること、急に強く言わないこと、次に少し前向きになれることを伝えること。そういう小さな工夫を重ねながら、少しずつ家での切り替えもやりやすくなってきた実感があります。

よくある疑問

家での切り替えが難しいのは、年齢とともに少しよくなる?

我が家では、昔に比べるとかなりよくなりました。ただ、完全になくなるわけではなく、その日のコンディションによって難しいこともあります。少しずつよくなることはあっても、毎回同じようにできるとは限らないと感じています。

テレビや動画を見せないほうがいいの?

我が家では、見せないことよりも、どう始めてどう終わるかのほうが大事でした。最初に予定を伝えてから見るようにするだけでも、あとで少し声が入りやすくなることがあります。

怒らないほうがいいとわかっていても、イライラするときはどうする?

それは本当にあると思います。私もイライラしてしまったことは何度もあります。ただ、あとから振り返ると、急に強く言ったり怒ったりしたときは、やはりうまくいきにくかったです。完璧にはできなくても、「急に強く言うのは逆効果かもしれない」と思っておくだけでも少し違うと感じています。

まとめ

ADHD/ASDの子どもと家で切り替えが難しいとき、我が家では特にテレビや動画から次の行動に移る場面で難しさを感じてきました。

最初は聞こえていないようになって、その次は返事はするけれど動かない。最後はだらだら続く。そんな流れになることが多かったです。

少しマシだったのは、先に予定を伝えることと、次に楽しいことがあるならそれを伝えることでした。

逆に、急に強く言うことや怒ることはうまくいきませんでした。

今は、切り替えの難しさは性格ではなく特性もあるのかもしれないと思えるようになり、こちらの見方も少し変わってきました。

昔よりよくなってきた実感もあるので、これからもそのときの子どもの状態を見ながら、少しずつやりやすい形を探していきたいと思っています。

この記事を書いた人
あざらし先輩

30代後半・会社員パパ。ADHD/ASD特性を持つ5歳の子と奮闘中。専門医への相談・知能検査・週3の療育通所など、診断から支援まで経験してきた「ちょっと先を歩く先輩」として、同じ悩みを持つ親にリアルな情報を届けます。

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