ADHD/ASDの子どもが「待てない」のは特性?しつけの問題?父親なりの答え

レジに並ぶ親あざらしの隣で落ち着かずうろうろする子どもあざらし 発達特性を知る

「なんでうちの子だけ、並んで待てないんだろう」

レジに並んでいるとグズグズ動き出す。他の子が使っているおもちゃに手が伸びる。話しかけるタイミングが待てなくて、大人の会話に割り込んでくる——

最初は「しつけの問題だ」と思って、厳しく言い聞かせていた時期がありました。でもこれは特性だったと理解するまでに、少し時間がかかりました。

この記事では、「待てない」という行動が特性なのかしつけの問題なのか、父親として考えてきたことと、今やっている対応を正直に書いています。

私について

ADHD/ASDと診断された5歳の子どもを育てている父親です。専門医への相談、田中ビネー知能検査、週3回の民間療育への通所など、いろいろな経験をしてきました。このブログでは、専門家としてではなく、実際に迷いながら進んできた父親として書いています。

この記事でわかること

  • 「待てない」が起きやすい場面、我が家の体験
  • 特性としての背景と、しつけとの違い
  • 待てたときに褒めるようにしてから変わったこと

我が家で「待てない」が出やすい3つの場面

① レジやお店で並んでいるとき

スーパーやお店のレジに並んでいると、じっとしていられない。うろうろ動き始めたり、「まだ?」を繰り返したり。周りの目が気になって、こちらも焦ってしまう場面が多くありました。

他の子が同じ年齢でも静かに並んでいるのを見て、「なんでうちの子は……」と落ち込んだこともありました。

② 他の子のおもちゃを待てない

誰かが使っているおもちゃが気になると、待てずに手が伸びてしまう。「順番だよ」と言っても、その場では分かったように見えてもすぐに手が出る——そういった場面でトラブルになることがありました。

本人に悪気はないのは分かっているのですが、相手の子や保護者の方への申し訳なさが積み重なって、外出が少し億劫になっていた時期もあります。

③ 話しかけるタイミングが待てない

大人が話しているところに割り込んでくる。「ちょっと待って」と言っても待てずにもう一度話しかけてくる。悪意ではないのですが、会話の流れが何度も途切れることにこちらが疲れてしまうこともありました。

「待てない」は特性?しつけの問題?

正直に言うと、今でも「どこまでが特性で、どこからがしつけで対応できることなのか」と迷うことはあります。

ただ、療育や専門医への相談を通じて理解してきたのは、ADHDの「待てない」には衝動性や実行機能の特性が関わっているということです。「待つ」という行動は、衝動を抑えて、先のことを見通して、自分をコントロールする力が必要で——これがまだうまく育っていない状態だと説明してもらいました。

つまり、「待たない」のではなく「待てない」。意地悪や反抗ではなく、その力がまだ発達途中だということです。

もちろん、少しずつ「待てる力」を育てていくことは大切だと思っています。でも「しつけが足りないせいだ」と自分を責めていた頃より、特性だと理解してからの方が、関わり方が変わった気がしています。

衝動性の特性についてはこちらの記事にも詳しく書いています。

衝動性ってなに?「考える前に動く」子どもの特性を父親なりに考えてみた

うまくいかなかったこと

「待てないのはしつけの問題だ」と思っていた頃は、待てないたびに厳しく言い聞かせていました。でも、同じことが繰り返されるばかりで、子どもも親も消耗していくだけでした。

他の子と比べては落ち込んで、「私の育て方が悪いのかな」と思った時期もありました。今振り返ると、それよりも早く「特性かもしれない」という視点を持てていたら、もう少し楽だったかもしれないとも感じています。

うまくいったこと:待てたときに思いきり褒める

今やっていて効果を感じているのが、「待てたとき」を見逃さずに思いきり褒めることです。

「待てなかった」ことを叱るより、「待てた」ことを大げさなくらい喜ぶ。「すごい!ちゃんと待てたね!」と伝えると、子どもの表情が変わるのが分かります。

待てる場面が増えてきた実感はまだ少しずつですが、「待てた経験を積み重ねる」方向で関わっていくことが、長い目で見て大切なんだろうと感じています。

順番を待てた子どもあざらしを満面の笑みで褒める親あざらし

今の考え方

「待てない」は、しつけだけでどうにかなるものではないと今は思っています。特性として関わっている部分がある以上、叱り続けても変わらないし、親子ともに疲弊するだけでした。

一方で、「特性だから仕方ない」と諦めるのとも少し違う。待てた経験を積み重ねながら、少しずつ育てていく——そのくらいのスタンスで今はやっています。完璧じゃなくていいと思うようになってから、少し気が楽になりました。

よくある質問

「待てない」は何歳ごろから改善しますか?

個人差が大きいです。脳の発達とともに少しずつ「待てる力」が育っていく子が多いようですが、療育や日常の積み重ねがサポートになると感じています。焦らず関わることが大切だと思っています。

外出先で待てなくて困る場面、どうすればいいですか?

「待つ時間を短くする」「待っている間に別の関わりを作る」など、待つ場面自体を工夫する方法もあります。外出時の対応については、こちらも参考にどうぞ。

ADHD/ASDの子どもと外出するとき、父親がしている準備と声かけ【体験談】

相談できる場所はどこですか?

かかりつけの小児科や、地域の発達相談窓口が入口になります。相談の流れについてはこちらの記事も参考にどうぞ。

子どもの発達が気になったらどうする?最初の相談先と父親の体験談

まとめ

「待てない」のは、しつけが足りないからでも、親の育て方が悪いからでもないと今は思っています。特性として関わっている部分を理解してから、叱る回数が減って、褒める回数が増えました。

まだ途中ですが、「待てた」を積み重ねながら、今日も一緒にやっています。同じように悩んでいる方の、少しでもヒントになればうれしいです。

この記事を書いた人
あざらし先輩

30代後半・会社員パパ。ADHD/ASD特性を持つ5歳の子と奮闘中。専門医への相談・知能検査・週3の療育通所など、診断から支援まで経験してきた「ちょっと先を歩く先輩」として、同じ悩みを持つ親にリアルな情報を届けます。

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