子どもと外出するとき、家を出る前の時間は意外と大事だなと感じています。
うちの子は、外出前になると一つひとつの動作がゆっくりだったり、おちゃらけたりすることがあります。玄関まで来ても急にふざけたり、靴を履くまでに時間がかかったりして、なかなか出発できないこともあります。親としては「早くしてほしい」と思うのですが、ここで強く言いすぎるとうまくいかないことも多いです。
しかも、その日の様子は本当に時と場合によります。すんなりいく日もあれば、声かけが入りにくい日もあります。だからこそ、外に出る前に少しでも伝わりやすい準備をしておくことが大事だと感じるようになりました。
私はADHD/ASDと診断された5歳の子を育てている父親・あざらし先輩です。専門医への相談、田中ビネー知能検査、週3回の療育通所を経験してきた立場から、今回は外出前に意識していることを体験ベースでまとめます。
前回の記事では、外で急に走り出しそうなときに父親として意識していることを書きました。今回はその前の段階として、家を出る前にどんな準備や声かけをしているかを中心にまとめます。
この記事でわかること
- 外出前に必ず伝えるようにしていること
- 伝わりやすかった具体的な声かけ
- うまくいかなかった対応
- 今振り返って思うこと

外出前に必ず伝えるようにしていること
今日の流れを先に説明する
外出前に必ずやるようにしているのは、今日の流れを説明することです。
「これから出かけるよ」だけではなく、できるだけそのあとの流れまで伝えるようにしています。たとえば、「今から出かけて、買い物して、それから帰るよ」というように、先の流れが少しでもわかるようにしています。
親からすると当たり前に見えることでも、子どもには頭の中で整理できていないことがあります。何も見通しがないまま動くより、流れがわかっていたほうが入りやすい場面があると感じています。
危ない場所のルールを事前に話す
もうひとつ、危ない場所のルールも家を出る前に話すようにしています。
うちでは、急に一人で走らないことを妻とも共有しています。外ではとにかく危ないことがいちばん心配なので、出かける前に先回りして伝えておくことが大事だと感じています。
外に出てしまうと、子どもの気持ちはもう外の刺激に向いていることが多いです。そうなると、こちらの声かけが聞こえていても入りにくいことがあります。だからこそ、家の中でまだ少し落ち着いているうちに伝えておくほうがいいと感じています。
発達特性を持つ子どもへの声かけや安全対策については、国立障害者リハビリテーションセンターの発達障害情報・支援センターにも参考になる情報があります。
うまくいきやすかった声かけは具体的な言い方だった
「右左右して確認しよう」と具体的に伝える
実際に少し伝わりやすかったと感じる声かけは、できるだけ具体的に言うことでした。
たとえば、「道路を渡るときはちゃんと右左右して、車や自転車が来ないか確認しよう」という声かけです。
ただ「危ないから気をつけてね」と言うよりも、何をすればいいのかまで具体的に伝えたほうが入りやすい感じがありました。抽象的に注意するより、行動の形まで伝えるほうが少し通じやすいのかなと感じています。
このあたりは、外に出てから慌てて言うよりも、出る前に一度確認しておくほうがまだ伝わりやすい印象があります。

逆にうまくいかなかった外出前の対応
何も言わずに出かけるとうまくいきにくかった
うまくいかなかったことのひとつは、何も言わずにそのまま出かけることです。
親の中では流れがわかっていても、子どもには伝わっていないことがあります。そうすると、外に出てから気持ちが先に走ってしまったり、次の行動への切り替えが難しくなったりしやすいと感じました。
実際、こちらが急いでいる日に説明を省いてしまうと、余計にバタバタしてしまうことがありました。短くてもいいので、出る前に一言入れておくほうが、結果的にはスムーズなことが多いです。
テンションを上げすぎると逆効果だった
もうひとつは、テンションを上げすぎることです。
楽しく出かけてほしい気持ちがあって、こちらもつい明るく盛り上げすぎると、かえって落ち着きにくくなることがありました。もともと楽しい予定の日ほど、家を出る前から気持ちが上がりやすいので、さらにテンションを乗せすぎないようにしたほうがよかったです。
楽しい雰囲気をゼロにする必要はないけれど、必要以上にテンションを上げすぎないことは意識しています。
今振り返って思うこと
怒らず、先回りして伝えることを意識している
親として大事にしているのは、怒らないことと、先回りして伝えることです。
正直、外出前にもたついたり、おちゃらけたりすると、こちらも余裕がなくなります。それでも、怒ることでその場は動いても、そのあと崩れてしまうことがあるので、できるだけ感情で押さないようにしています。
今振り返ると、もっと早い段階から、危険なことや注意点を事前にきちんと話しておけばよかったと思っています。当時は何が正解かわからず、毎回手探りでしたが、今は外出前に少しでも流れやルールを伝えておくことが、親にとっても子どもにとっても助けになると感じています。
もちろん、毎回うまくいくわけではありません。その日の状態によって、伝わる日もあれば、あまり入らない日もあります。それでも、何も準備しないよりは、ひとつでも事前に伝えておくほうが違う。うちではそう感じています。
よくある疑問
外出前の声かけは毎回必要?
毎回きちんとやらないといけないというより、できる範囲でやっておくくらいの感覚でいいと思います。わが家でも、時間がない日は短く一言だけになることもあります。それでも、何も言わないよりは少し入りやすいことが多いので、短くてもいいので一言入れる習慣をつけることには意味があると感じています。
うまく伝わらない日はどうする?
そういう日は普通にあります。わが家でも、同じように伝えても入る日と入らない日があります。伝わらなかったからといって声かけをやめるより、その日の状態に合わせて短く言い直すなど、やり方を少し変えてみる感覚が大事だと思っています。
外出前に時間がないときはどうしたらいい?
時間がないときこそ、つい説明を省きがちになります。ただ、そういう日に限ってバタバタしやすいと感じてきました。だからこそ、時間がないときでも「今から出かけるよ、道路は手をつなごうね」くらいの一言だけでも入れておくほうが、結果的にはスムーズなことが多いです。
まとめ
外出前のバタバタに悩んでいるなら、まずはこの3つから試してみるのがいいと思います。今日の流れを先に伝える、危ない場所のルールを話す、声かけを短く具体的にする。難しいことを増やすよりも、このあたりから始めるだけで少し変わる場面があるかもしれません。
父親としてまだまだ試行錯誤中ですが、同じように悩んでいる方の参考に少しでもなればうれしいです。
外に出たあとに急に走り出しそうになる場面については、前回の記事でもまとめています。あわせて読むと、外出前から外出先まで流れで考えやすいと思います。


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